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楽園のおはなし (1-25)

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『ウリエル様』

手は、娘の体をすり抜けていった。やはりそうか――これは夢か幻で、自分は今、「喰」の影響を根強く受けているのだ。そう思い知る。
「現実」で己が昏睡している事など、自覚する事も出来ない。ゆっくりと顔を上げ、眼前、幻のように存在する彼女の姿を目に焼きつける。
……いつしか、あの娘の傍らには、見慣れた姿の青年が立っていた。藍夜は、否、ウリエルは、その青年の顔をしげしげと見つめてしまう。
三つ編みに編んだ夜色の長い髪、黒と夜の左右異なる色合いの瞳。娘と微笑みを交わしながら、青年は庭園の植物の手入れに勤しんでいた。
雑草を抜き、肥料をつぎ足し、増えすぎた株を分け……わたしの仕事を盗らないで下さいと、庭師である彼女本人に泣きつかれた事もある。
見知った青年。見慣れた青年。気が付かない筈がない。静かに瞬きして、ウリエルは件の青年のすぐ横に立った。
彼らはなお、こちらに見向きもしない。一度、自分を落ち着かせるべく大きく息を吐く。彼らは、目の前で咲くローズマリーを摘んでいた。

(これは、僕だ)

ローズマリー、思い入れのある香草の一つだ。小ぶりの花は、娘の髪より僅かに色が薄い。それでも、その芳香は懐かしさを沸き立たせる。
その香りを彼女にも好いて欲しくて、大量に栽培してはせっせと香水を仕込み、硝子製の小瓶に注ぎ、彼女の首元に鎖で下げてやっていた。
贈り物としては、酷く自己満足の気配が濃かったように思う。それでも、アクセサリー代わりのそれを、彼女はとても喜んでくれていた。
綺麗な硝子製の、香水入りの小瓶。それが、彼女と自分を繋ぐ鍵だ。今もなお、彼女の首元で、真新しい小瓶がしゃらしゃらと揺れている。

『ウリエル様』
『なんだい、……』

彼女の名前が、よく聞き取れない。しかし、愛しい彼女の名前そのものは、ようやっと思い出す事が出来ていた。

(……『ニゲラ』)

そっと名を呼ぶ。だが、夢の中の彼女は目の前にいるかつての自分に微笑みかけるばかりで、こちらを振り返ろうとはしない。
それでもいい、たとえ回想劇を観るかのような一時の追想であっても、ウリエルは彼女の姿を目にする事が出来ただけで幸せだった。
白い肌、細い体、冬の空に似た水色と青色の中間色の髪。服の裾はいつも泥だらけで、彼女が働き者である事を容易に思い出させてくれる。
花が綻ぶように、いつだって彼女は微笑み続けていた。それがどれほど、自分の胸を締め付けていたか。考えるだけで切なさが溢れてくる。
……思えば、初めてこの庭園で出会った時から、自分は彼女に惹きつけられてしまっていた。
「ニゲラ」。それが娘の名だ。空色のささやかな花と同じ名だ。
下級天使故に本来なら名を持たない彼女に、無理やり呼び名――幼少期の愛称だったという――を定着させたのは、他でもないこの自分。
ウリエルは自嘲する。そこまで無神経に踏み込んでなお、お互いに上位天使、下級天使という身分の枠を踏み越える事はなかった。
庭園で顔を合わせては、仕事を取り合いつつ過ごす日々。少しでも多くの時間を過ごしたくて、そこに入り浸っていたのを覚えている。
それにしても。想いを打ち明ける機会はいくらでもあった筈なのに、一緒にいられるだけで幸せ過ぎて、そんな事を考える暇などなかった。
どれほど彼女に夢中だったのか……彼女とのこの関係が壊れてしまうのが怖かった、というのも、正直ある。
その一方で、彼女もまた自分を想ってくれている筈だ、そういった驕りのようなものがウリエルの中にはあった。

(男としてどうなのだろうね、恥ずかしいな)

苦笑しながら頭を振る。眼前、あの二人は、今も幸せそうに微笑みを交わし続けていた。幸せの具現としか表現出来ない光景。
ウリエルは双眸を細める。刹那、ずきん、と心臓付近が温度を下げ、鼓動が苦しくなった。脳裏に浮かぶのは、ひたすらに苦い記憶。
ニゲラという最愛の女性の姿を目にした、最後の瞬間――

(そうだ。……だが僕は、ニゲラとは……もう二度と)

――視界が暗転する。世界と光景が瞬く間に変化する。さながら、それはウリエルの苦悩と自責を如実に表しているかのようだった。
……燃え盛る神殿、悲鳴と怒声、蹄の音。駆け寄ってくる複数の足音。ウリエルは、一度だけゆっくりと瞬きして、己が手元に視線を落とす。
手のひらが、透き通り始めていた。非情にも、甘く切ない懐かしきこの回想劇は、あまりに早すぎる終幕を迎えようとしている。
ウリエルは強く歯噛みした。間接的とはいえ、せっかく彼女に会えたのに――あっという間に、微笑み合っていた二人の姿が掻き消える。
視点がぐるんと回り、釣られるようにして、ウリエルは己が目線を下に向けた……燃える白亜の中心に、小さく丸まる影が見える。
目の前でかつてのウリエルが、倒れた彼女を掻き抱いていた。その腹に、胸に、左肩に、斬撃を受けたと思わしき裂傷と血が滲んでいる。

『ウ、リエル……さま』
「『ニゲラ』」

襲撃、逃走、包囲、終焉……「ラグナロク」。あの日、彼女との幸福な日々は、一瞬にして打ち砕かれた。
逃げ惑う者の声を、今でも覚えている。ヘラの神殿にもまた、ラグナロク首謀者と思わしき者達が押し寄せ、数多の天使を殺傷していった。
ニゲラもまた、犠牲者の一人だ。手を取り合って逃げていた筈なのに、あと一歩のところで壁際に追いつめられ、彼女は咄嗟に彼を庇い……

『ウリエル……さま、わたし……』
「『ニゲラ! いいんだ、喋ってはいけない!!』」

……腕の中で冷たくなっていく彼女の、なんと細い事か。必死に呼びかけても、かつての熱が取り戻される事はない。ウリエルは失意に沈む。
刃に囲まれ、息も絶え絶えであるにも関わらず、ニゲラはあの業火の中で、微笑んで見せた。微笑んだのだ。ウリエルを見上げ、弱々しく。
綺麗だ――純粋に、そう思えた。同時に、審判官などという肩書きを持ちながらも、悲しいほどに無力な自分がひたすら忌まわしかった。
その笑顔が、「彼」の最後の記憶となる。頭が白く染まり、何かわけの分からない事を叫んで、そこで「あのウリエル」の意識は途絶えた。

「……下級天使は、輪廻の法則に則り、魂が転生の輪に乗る事はない。ニゲラと僕は、……もう二度と、会う事はない」

上位天使であれば、その存在意義と能力の保持の為、例え命を失っても、冥府を介して再び生まれ変わる事が出来る。今の自分がそうだ。
しかし、ニゲラのような下級――強いて言えば代替えの利く働き蟻のような――弱者側の天使には、その権限が施行される事はなかった。
従って、ヘラに寵愛されていようが、ウリエルと懇意であろうが、ニゲラという娘は、この世界のどこにも存在していないという事になる。
それこそ、ラグナロクなどという天と地がひっくり返るような事件が起きようとも、あらかじめ定められた世界の理が覆される事はない。
ニゲラとはもう二度と会えない、その事実が、際限なく心臓を抉っていくかのようだった。

「ニゲラ……ニゲラ、僕は」

気が付けば、ただ一人、あの漆黒の空間に立ち尽くしている。周りを見渡せど、何もない。ウリエル、否、鳥羽藍夜は知らず落涙していた。
思い出したのだ。天上界と呼ばれる、神々と天使、神獣らが生存していた、かつての故郷の事。己が、審判官の天使ウリエルであった事。
ラグナロクによる落命、そして何より、最愛の娘、ニゲラの事……それらを今思い出したところで、どうする事も出来ないという事も。
全てに合点がいった。サラカエルの度重なる来訪、ノクトがロードを強奪していった推測、アンブロシアと琥珀に面識があった理由さえ。
「鳥羽藍夜がウリエルであればこそ」。たったそれだけの事で、オフィキリナスはこの数日の間に、あれほどの惨事に見舞われたのだ。

「そうだ、僕は……鳥羽藍夜だ。鳥羽家の長兄なんだ……『戻らなければ』」

鳥羽暁橙、琥珀、アンブロシア、そしてニゼル。彼らの姿を思い起こす。思い出を振り切るようにして、涙を拭う。毅然と踵を返した。







「……や、藍夜」

朝だ。鮮烈な光に目が軋む。名前を呼ばれ、「鳥羽藍夜」その人は目を覚ました。頬を熱い雫が伝っていく。何者かの手が、それを拭った。
最初に目に飛び込んだのは、ニゲラの面影を重ねてしまいそうになる、鮮やかな色彩。空色の髪、赤紫の瞳……幼なじみのニゼルの姿。
そういえば同じ色合いだ、口内で独白を溶かしてから、藍夜は気だるげに体を起こす。
こちらの寝顔を覗き込んでいた筈のニゼルは、僅かに嘆息しながら身を引き、傍らの椅子に静かに腰を掛け直した。

「おはよう、ニゼル。……今、何時だい」
「おはよう、藍夜。もうすぐお昼だよ。皆起きて、ご飯食べてる……具合どう? 本調子じゃないなら、無理しないで休んでなよ」
「いや、問題ないよ。それに、ぼちぼち家も修理し始めなければ」
「……もう、真面目だなあ。あ、そういえば、さっき琥珀が目を覚ましたよ。なんか色々言ってたけど、サラカエルが表に連れてっちゃった」

サラカエルはよほど強引に琥珀を連れ出していったのだろう、ニゼルは呆れたように大げさに嘆息してみせる。
彼の姿を見ていると、今この場が、鳥羽藍夜の為の空間――ニゲラの存在し得ない世界である事実を痛感させた。僅かに、拳に力が篭もる。
ニゼルに罪はない、そしてもちろん、鳥羽藍夜本人にも……頭を振り、藍夜はニゼルが差し出してきたグラスの水を、一気に煽った。

「なんだろうね、修理でも手伝わせるつもりかな」
「さあ、分かんない。っていうか俺、そもそもサラカエルが何考えてるのか、全然分かんないし」
「……言えてるね、僕も同じ意見さ」

ふと、藍夜は自身のこめかみに指先をそっと添えてみる。
ウリエルであった頃は、対天使であるサラカエルと、そのようにして脳内で直接、意志疎通を計る事が可能であった。
レテ川の効果が現れきっていないのか、或いは、まだウリエルとしては不完全なのか。サラカエルの声は、まるで聞こえる気配がしない。

「ねえ、藍夜」
「なんだい、ニゼル」
「ううん……俺、また藍夜にレテの水飲ませちゃった。ごめんね、色々、嫌な思いもしてたのに」 

そんな大した事でもないさ、そう言いかけて、藍夜は一度口を閉ざす。ニゼルは、どこか思い詰めたような、沈痛な表情を浮かべていた。
君のせいではない――そう言えてしまえたら、どれほどニゼルは楽になるだろう。しかし、藍夜はその一言を口にする事が出来なかった。
一度でもそれを口に出してしまえば、自分が元ウリエルである真相を、彼に正面から告白しなければならない。そんな予感が脳裏を過ぎる。
それは、ニゼルのみならず、弟である暁橙や、鳥羽藍夜という青年を好いているであろう琥珀やアンブロシアへの裏切りのように思えた。

「……確かに、色々と苦労もしたさ。ずっと君より身長が低いままだったりね」
「えっ、ええ? それ、今関係ある!?」
「なんだいニゼル、あるに決まっているじゃないか。持てる者の余裕というやつかな? 君は僕を馬鹿にしているのかい」
「し、してないっ、してないよ!? ちょっと藍夜、怒んないでよ! 俺だって、好きでこんなに身長伸びたわけじゃないんだよ!?」
「おや、それは、大して伸びなかった僕をけなすという意味合いの」
「そんなんじゃないってばー!? もうっ、朝から屁理屈言わないでよ、もう昼だけど!」

藍夜は苦笑混じりにくつくつと笑う。鳥羽藍夜とニゼル=アルジル。そう、この二人は、常にこんなやりとりを重ねてきた。
そう。何も、無理に真実を明らかにする必要はない。ウリエルとしての視点やニゲラへの想いなどは、己が内に秘めていても問題ない。
鳥羽藍夜という一人の人間として生まれてきたのだ。彼を慈しみ、彼と共に在ろうとする人々を、ウリエル、否、藍夜は尊重したいと願う。
……ふと藍夜は、ニゼルが物言いたげな、それでいて悲痛で悲しげな表情を浮かべているのに気が付いた。一旦含み笑いを止め、彼を見る。

「ん? どうしたんだい、ニゼル。だんまりかい」
「……藍夜、」
「なんだい、急に改まって」
「ううん。藍夜、俺に何か隠してない?」

内心、藍夜は驚きを隠しきれなかった。見抜かれたというのだろうか。否、ウリエルとしての目線で物を語った覚えはない。
顔を上げたニゼルは、正面からこちらを、真摯な眼差しで見つめてくる。唇を一文字に結び、ニゲラと同じ色の眼が藍夜を射抜いた。

「……どうして、そう思うんだい」

知らず、語尾が震える。藍夜は、それを問い返す事だけで精一杯だった。
だって! 吐き出されかけた反論は、反射に近しい速度である。ニゼルはぱっと顔を俯かせたが、それは一瞬の出来事だった。
顔を上げた彼と、正面から視線を重ねる。瞬きをした藍夜の目には、不安と懸念、心からの心配といった色を湛える、ニゼルの顔が映った。

「藍夜、気付いてないんでしょ? 藍夜が隠し事する時って、ちょっとした癖があるんだよ」
「癖? なんだい、それは」
「秘密。それ言っちゃったら、次から藍夜が完璧に嘘吐けるようになるから」
「……ニゼル、君は」
「怒ってないよ、藍夜が心配性だって事、知ってるし。でもさ、俺には嘘吐かないでよ……親友だから、なんて馬鹿な事は言わないからさ」

ニゼルは、無理やりに笑った……少なくとも、藍夜の目にはそう映る。
今すぐに彼の手を掴み、真相を打ち明けるべきだ――己の内で、鳥羽藍夜その人がそう叫んだような気がした。
藍夜は逡巡する。ニゼルが純粋に、これまでの事態に混乱、困惑し、不安に陥っているであろう事は、容易に想像する事が出来た。
人間であれば当然、鳥羽藍夜の親友という身であれば必然だろう。
しかし……藍夜の記憶は、刹那、遙か遠くに向かう。
かつて、己が過去、ウリエルであった頃。サラカエルと二人でささやかな悪戯をしていた折、ニゲラに事の経緯を見抜かれた事があった。
「わたしには分かるんですよ。でも、それを言ってしまったら、次からお二人の悪戯を見抜けなくなってしまいます」。
そうだ、そんな事もあった、彼女はそう言って愛らしく笑っていたのだ。あの時の彼女の言い分と、ニゼルの今の詰問は、よく似ている。
何故、今時分それを思い出すのか。締め付けられるような胸の痛みに、藍夜は胸ぐらのあたりを強く握った。

(ニゲラ。これが、僕への罰なのかい)

残酷だ、あんまりだ――しかし、大切な彼女を、罪もない彼女を守りきれなかった自身の不甲斐なさを思えば、致し方ないように思える。
よくよく思い返せば、「ニゼル」という名前はニゲラの別の読み方だ。目の前に在るこの青年が、不意にニゲラの姿と重なった。
なおいっそう、胸が痛む。思わずうずくまり、藍夜は固く目を閉ざした。大丈夫、慌てたように席を立ち、ニゼルが声をかけてくる。
問題ないよ、そう応えながらも、藍夜は自分の声色があっという間に硬質に変化していくのを感じた。顔を上げ、幼なじみの顔を見る。
正直、上手く笑えている自信がない。鏡写しであるかのように、こちらを見つめるニゼルもまた、酷く切なげな表情を浮かべていた。

「……あのさ、藍夜」
「なんだい、ニゼル」
「ううん。……へへ、なんていうかさ。実はね、それがなくても、俺には分かっちゃうんだ。だって藍夜、隠し事するの、下手なんだもん」

何を言われたのか分からない、藍夜はゆっくり瞬きを繰り返す。本音を見透かされたのか、そう身構えていると、突然ニゼルが噴き出した。
体を折り、下手をすれば大爆笑の構え。ぽかんとする藍夜を置き去りに、ニゼルは心底おかしい、という風に笑いを噛み殺して見せる。

「真面目だし? ケチだし? ……藍夜だし。長いつきあいなんだから、分かるよ、それくらい。でも当てちゃったら、藍夜怒りそうだし」
「君ね、随分と悪しように言ってくれるものだね」
「ふふ、だって藍夜、今は雷霆持ってないんだもん! だから、全然怖いって思う必要ないんだよ」

気が抜けるとはこの事だ。
藍夜は、全身からどっと力が抜けていくのを感じた。もう一度、ニゼルが水を差し出してくる。素直に受け取り、グラスに口を付けた。
昔からそうだ。ニゲラだけではない、この青年もまた、自分を見透かしているかのように、一歩先を歩いていく。まるで勝てた試しがない。
……その距離感は、否応なしにニゲラの面影を彷彿とさせる。しかし、彼は彼女ではないし、彼女もまた彼ではない。
彼女がこの世界に存在しないという事実は、揺るぎないものなのだから。
これは罰か、贖罪か――自嘲するように、藍夜はごく僅かに嘆息した。見ようによっては、水を一気に飲んだが為の一呼吸に見えるだろう。
顔を上げ、ニゼルを見上げた。眼前の青年は、ニゲラとは異なる表情のままに破顔する。
――そうだ、ここは、オフィキリナス。鳥羽藍夜の住まう世界。そして彼には、ニゼルを始めとする固有の、かけがえのない世界が存在する。

「ニゼル。君、そこまで僕を舐めてかかって、よもやタダで済むと思っているのだろうね?」

「寂しい」などと、嘆いている暇もない。認識を改めなければなるまい――藍夜は、顔を引きつらせたニゼルに満面の笑みで笑いかけた。
生きていかなければならない。ニゲラを喪った記憶を抱くまま、彼女の影すら見えない、この世界で……ベッドから降り、床に足を着ける。
足の裏に伝う冷たい感触が、無情にも、己が鳥羽藍夜として生き、この場に存在しているという現実を告げていた。
頭を振る、思い出と悔恨を振り払うように、顔を上げる。ニゼルを促し、鳥羽藍夜は寝室を後にした。





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 UP:17/12/27