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モンスターハンター カシワの書(29)

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「ごめんよ、ハンターさん。どうも、飛行船の動力源の調子が悪いみたいだ」

先が思いやられる、とはこのことだ。
出発して数時間後の飛行船の甲板の上、舵を切りながら困った顔で呟く操舵主にカシワとクリノスは同時に振り向いた。
耳を澄ませると、確かにどこからかカタカタと小刻みに震える奇怪な音が聞こえてくる。
言われるまで気がつかなかった、カシワは瞬きを返した。操舵主が言い出すくらいなのだから、想像以上に調子が悪いのかもしれない。
飛べるんだったらいいんじゃない、クリノスがあっけらかんと言い放つ。どうせ採取クエストだし、と気楽な体だ。
彼女のさっぱりした物言いに、操舵主は安堵したようにほっと息を吐いて見せた。

「古代林までは保つと思うが、着いたら応急処置をするから。悪いけど、その辺で降ろさせてくれ」
「それはいいが……もしかして、この飛行船以外は用意できそうになかったのか」
「ああ。どうも、最近モンスターの動きが活発でな……繁殖期にしたって異常ってんで、討伐依頼が後を絶たないんだ」

龍歴院のもののみならず、ギルドが手配する飛行船でさえ、現在はクエスト受注で慌ただしく飛び回っているという。
どうりであのユカにまで採取クエストの依頼が行くわけだ、カシワは妙に納得してしまった。

「直し終わったら、いつも通りにベースキャンプに寄せておくから。なに、クエストが終わるまでには間に合わせるよ」
「ああ、俺たちは大丈夫だ。むしろ、なんか悪いな」

飛行船ガイドのアイルーが運んできた機内食を頬ばるクリノスを横目に、カシワは腰に下げていた片手剣を引き抜いた。
黄色の鱗張りに、ところどころに走る緑やオレンジ色の鮮やかなまだら模様。刃の先端にはより色の濃い目玉と無数の牙が並んでいる。
クリノスと合流する前に加工屋に強化を頼んだ業物だった。片手剣というよりは、むしろ鉈に近い形状をしている。

「うーん、お肉うまー! で、なに、新しい武器?」
「お前、食うか喋るかどっちかにしろよ……ああ、前に作ったやつから派生したんだ。ヴァイパーバイト、だったかな」
「ほーん」
「攻撃力は低いし、斬れ味もそんなにないんだが。ちょっと気になったからさ」
「へー」
「いや、もう、なんでもない」

刃の手入れが終わる頃、操舵主からじきに到着すると報せが入った。武器を納め、アイテムポーチの中身を確認する。
回復薬各種に会心の刃薬、閃光玉、落とし穴。抜刀したままでもアイテムを使用することができるのが、片手剣の強みだ。
何かあっても対応できるだろう、アイテムをしまいポーチのふたを閉めたところで、軽い衝撃がカシワの体を揺らす。
いつもよりやや不安定気味な着地を経て、飛行船はそれなりに開けた場に降り立った。
周囲には背丈の高い植物が無数に並び、古代林の深奥部に相応しいほの暗さと湿気、しんと静まり返った空気が滞留している。
生き物の気配はない。普段ならばガーグァかケルビが草を食んでいるはずなのだが、今日は珍しく何者の姿もなかった。

「着いたな」
「おっ。早速、キノコはっけーん」

到着したのは、偶然にも地下の深奥部。特産ゼンマイや霜ふり草がまばらに生える、エリア十一。
早くもキノコの群生を見つけたクリノスが、カシワを無視してさっと駆け出す。
一応は警戒した方が、そうして彼女を呼び止めようとして、カシワは緩慢に宙に手を伸ばした――そのときだった。

「!?」

研ぎ澄まされた殺気と明確な敵意。強者の鋭い眼光が、カシワ、そしてクリノスの背中を一直線に射抜く。
咄嗟に動けていたのは、狩人としての本能だった。立ち上がり振り向いた二人の視界に、この場に似つかわしくないものの姿が映る。

「大型っ、」
「やっぱ、出たかぁ」

いつからそこにいたのか、どこから出現したのか……そんな疑問は、双方にとって無粋というものだ。
一瞬のうちに放たれた咆哮は、背後という至近距離では凶器に近い。耳を塞ぎながらも、狩人二人は眼前の獣を見上げる。
群青と紺が混ざる体躯、空色の眼、鋭い牙。電竜のそれより大ぶりな、まるで燃え盛る炎のようにそそり立つ尖った背中の甲殻。
何より特筆すべきは、長い尻尾だ。海竜種並に発達した尾は一見は薄くしなやかで、太刀か大剣の刃を連想させる。
カシワは鼻をひくつかせた。獣のうなり声とともに感じられたのは、空中にほどける金属臭だ。
獣が一歩、二歩と足踏みする度、かすかに大気に鉱石由来の青い粉塵が舞う。尻尾の光沢からして、元凶はそれと思われた。
磨き抜かれた剣状の尻尾――互いに頷き合うより先に、カシワとクリノスはそれぞれ左右に分かれて飛び退く。
前進した大型モンスターが、左、右、と素早く噛みついてきたからだった。
二対の発達した牙は、濡れたように艶めき、暗がりの中で光を反射させている。噛まれたらひとたまりもない、カシワは身震いした。

「カシワ!」
「分かってる!」

とって返したクリノスが宙に跳び、カシワは渾身の力で剣を引き抜き目の前へ振り下ろした。
双剣が獣の胴体、背中を舐めるように斬りつけ、鉈状の片手剣は頭部深くにめり込む。
獣の頭が、その見てくれより遙かに柔らかいことにカシワは思いがけず驚いた。その場に留まり、縦、横に斬りかかる。
噴き出る血しぶきに、わずかに黄色の飛沫が混ざった。
獣の傷口に、少しずつ剣先よりにじみ出した液体がじわじわと浸透していくのが見える。
新武器のヴァイパーバイトは、神経性の麻痺毒液を牙に蓄えるゲネポス、ドスゲネポスの素材をふんだんに用いていた。
うまくいけば、大型モンスターの巨体でさえ麻痺効果で動きを制限してやることも可能である。
二人の猛攻に、獣は二度、頭を振った。麻痺毒はまだ効果を発揮していなかったが、ダメージはそこそこ通っている。
カシワは逡巡した。確かに、クリノスと二人がかりであればこのモンスターを狩ることができるかもしれない。しかし、

(……テツカブラのときも、そうだった)

いつ何時、形勢が逆転しないとも限らない――その予感は当たっていた。刹那、獣は軽々とその巨体を横に滑らせる。
ほとんど無意識に逆方向に跳び、カシワは命を拾った。
差し込むように突き出された獣の尻尾が、さっきまで自身がいた場所を深々と抉り、貫いている。
亀裂の開いた地面、掘り返された苔の断片を見て、カシワはぞっとすると同時にその威力に感心した。
見た目通り、否、それ以上にその尾は一振りの剣に相当している。
表面に青黒い鉱石のベールを纏い、硬質に鈍く輝く尻尾。しかしその重みを一切感じさせない、しなやかで軽快な動き。
尻尾だけではない、この獣の真の恐ろしさはその高い運動能力と機転の利く頭脳、強い闘争心に他なかった。
軽々と地面を蹴り、横、さらにその横へ飛び退き、的確な間合いから尻尾の突き出しを入れてくる。
間髪入れないその攻撃に、カシワはじりじりと後退させられていった。

「……ああっ、もう!」

せめて少しでも隙を、そうして閃光玉を取り出したカシワの耳にクリノスの苛立つ声が届く。
獣は図体こそ大きかったが、脚は細く腕も小さめ、また、体高があるため彼女の得意とする踏みつけ跳躍が入らない。
早い段階で乗り攻防へ持ち込み、一気にダウンを奪って畳みかける戦術を取るクリノスにとって、獣はやりにくい部類となりそうだった。

「クリノス、落ち着け」
「だって! こいつ、でかいんだもん!」
「今、閃光玉……」

カシワは最後まで言葉を吐けなかった。
眼前、一度、二度と跳躍し、獣が尻尾の斬撃を叩きつけてくる。一度目の袈裟懸け斬りを避け、カシワは後方に跳んだ。
二度目、立て続けに振り下ろされた剣は、ごくわずかに腿を掠める。苦鳴が喉から漏れ、草の上を滑りながら顔を上げた。
クリノスの罵声が聞こえる……カシワは、この場にアルフォートを連れてこなかったことを密かに悔やんだ。
彼の立ち回りは、大型モンスターを攪乱するのにちょうどよかった。身軽であるが故に、回避自体も細やかで機転が利く。
更に、アルフォートは相手を観察するのがうまかった。カシワが気付かぬ隙を見いだし、確実にブーメランを当てに行く。
本人は謙遜して認めようとしないだろうが、彼には十分に高い狩猟技術が身についている。
いつしかオトモを頼りにするようになっている自分がいた。カシワは内心驚く。が、彼ばかりを当てにしてはいられない。

「……くそっ!」

頭を振る余裕もない。それでも、カシワは一瞬脳裏をよぎった自身の甘えに喝を入れた。
勢いよく、右手を振るい下ろした。内部に光蟲を閉じ込めたネンチャク草――閃光玉が、獣の眼前めがけて一直線に飛んでいく。
追撃を入れようと突き進んでいた獣は、噛みつきの動作に入る直前、目の前の閃光玉に気づき眼を細めた。
やはり、賢い。しかし、こちらの方が速かった!
衝撃によって強い閃光反応を見せる光蟲は、カシワの目論見通り眩しい光をその場で放つ。
それは、文字通り視界全てを真っ白に塗り替えるほどのものだった。顔を大きくのけぞらせ、獣は目を眩ませる。
その一瞬の隙を突き、クリノスが疾駆する。つられて駆け出そうとして、カシワは足の痛みに思わず呻いた。
歯を食いしばった、その瞬間。葉に絡め取られたまま絶命する光蟲の影、クリノスの背中……その端に、別の何かを見つけてしまった。

「な、なんでこんなところに……クリノス!」
「え!?」

獣の脚を踏もうとしたクリノスを呼び止める。即座に反応した彼女は、カシワの指差す方角にぱっと目を向けた。
言葉を飲む相棒が物言うより早く、足の痛みに構わず走り出す。獣の後方、植物の茂みに、よりによって小さくうずくまる影があった。

「おい! あんた、大丈夫か!?」
「きゃあ! あ、」

それは、一人の娘だった。ベルナ村でよく見かけるムーファの毛で織られた厚手の服と、刺繍の数々。長い黒髪。
まだあどけなさを残す、愛らしい面立ちの美しい娘だった。年の頃はクリノスと同じくらいか……何故か、前に、どこかで逢ったことがあるような気がした。

「――あんた……いや、きみは確か……つ、」
「あの、ハンターさん?」
「う……いやっ、な、なんでもない」

はっとして頭を振る。考えている場合ではない、早くここから連れ出さなければ。
立ち上がらせようとカシワはすぐに手を伸ばしたが、娘はそれを掴むことなく下を向いてしまった。
思わずといった体で、細い手が右の足首を押さえ込んでいる。
見せてみろ、カシワがおもむろにブーツの上からそこを掴んでみると、予想通りに彼女の喉から小さな悲鳴が上がった。

「どうした。足、怪我したのか」
「さっき、あのモンスターから隠れようとしてくじいてしまって……」
「カシワ! 閃光玉、追加しといたからね。早く逃げないと」
「分かってる」

一瞬、カシワは進退を躊躇った。しかし、クリノスが放った閃光玉の目くらましとて永遠に時間が稼げるわけではない。
こうなったら自棄だ! カシワは思い切って娘を肩に担ぎ上げた。米俵よろしく、片腕で細身を持ち上げる。

「ひゃあ!? あっ、わ、おっ、降ろしてくださ、」
「ちょっとカシワ! その持ち方、」
「いいから、行くぞ」

女性陣の非難を聞き流して、娘を担いだまま更に深奥部の奥へと続く小道へ走った。
諦め半分という風に、文句を吐きながらクリノスがついてくる。追加で閃光玉を投げておくのも忘れない。
光苔の薄明かりを目印に、狩人たちは地上へ伸びる青白いツル植物を見つけ、手に掴んだ。距離は長いが慣れた道ではある。
その頃にはさすがに娘も抵抗するのを諦めたようだった。下からついてくるクリノスが物言いたげな顔をしている。

「カシワさあ、それ、運搬クエストじゃないんだから」

否、我慢ならないと言わんばかりに呆れた声色がカシワに向けられた。
対して、暴挙に出ていた狩人は娘を担いだままの体勢のためまとめに反応できずにいた。歯をきつく噛み、切羽詰まった形相になっている。

「はあ? っ、クリノス。話なら、あとに、」
「あーあー、はいはい、なんでもなーい。全く、シメジだって少ししか採れてないし……」

地上、エリア三。高純度の青い鉱石と、巨大な古代生物の化石に四方を囲まれたほの暗い場所。
登りきった後の高台から飛び降りて至る場に、さすがに片腕では支えきれない、と両腕で娘を抱え直した。
今度こそ娘は顔を赤くして硬直してしまったが、カシワに気付いた様子はない。クリノスは、呆れた顔で溜め息混じりに首を振る。
件の獣は、追いかけてはこなかった。ほっと安堵するカシワに対し、クリノスはまだどこか険しい表情を崩さずにいる。
深層シメジの数が足りていない――自分のノルマは終えているが、相棒が一本も採っていないことを彼女は覚えていた。
深奥部に戻れば、あの獣と再び相まみえることになる。否応なしに顔は強ばるばかりだった。
一方で、カシワは娘を運ぶことに専念していた。しっかり掴まっているよう指示をして、ゆっくりと高台から一歩を踏み出す。

「っと、そう簡単には行かせてくれないか」

脚装備の優秀さに感謝した。重い衝撃とともに無事に着地。しかし、まだ油断はできない。
小さく唸ったカシワの前に、草食竜リノプロスがたむろしていた。
硬い頭殼と甲殻、太い四肢がよく目立つ。彼らは警戒心が強く、他の生き物の気配や物音にひどく敏感な性質があった。
厳つい全身を使った突進には何度も苦い思いをさせられている。無事に通り抜けるのは至難の業と思われた。
立ち止まるのは一瞬だ。何か言うより早く、クリノスが新米の真横を駆け抜ける。無数の斬撃が、リノプロスの巨体を斬りつけていった。
あまりの速さに、娘がすごい、と感嘆の声を挙げる。つられて感心しようとして、カシワは慌てて口を閉じた。

「悪い、クリノス」
「いーから、いーから。突進されたら厄介だしね。ほら、さっさと運んで」

仲間の悲鳴に反応したか、地中からリノプロスたちが土を掘り返しながら這い出てくる。が、クリノスの仕事は早かった。
娘がずり落ちてしまわないよう、カシワは足を急がせながらもクリノスの邪魔にならないルートを選んで進んでいく。
狩人二人の手慣れた動きに、娘はひたすら息を呑むばかりだった。しがみつく手のひらに、無意識に力が込もっていく。






「……よし。ここまで来れば大丈夫だな」

爽やかな風が通り過ぎていく。古代林のベースキャンプに着くや否や、カシワは娘を休息用に設置されているベッドに座らせた。
備えつけの納品ボックスに深層シメジを手持ちの分だけ押し込めたクリノスが、二人の様子を見にやってくる。
遠慮なしに娘のブーツを引っこ抜いて脱がせるカシワを見て、先輩狩人は複雑そうに顔を歪めた。
デリカシーのない――銀朱色の眼差しが、雄弁に新米狩人の背に文句を投げている。

「ああ、骨はなんともないみたいだな……少し腫れてるか」
「あの、ありがとうございました。村に着いたら、お医者様に診てもらうつもりです」
「そうした方がいいかもねー。素人判断なんてよくないし」
「よし。とりあえず、これ飲んどけ」

屈んだままおもむろに回復薬を手渡そうとするカシワだったが、その頭をクリノスが小気味よい音で叩き抜いた。

「あたっ。な、何すんだよ!?」
「よし、じゃない! あんたね、その娘、ハンターじゃないんだからさ」
「あの、わたしは大丈夫です。ありがとうございます」

本当にいい音がしていた。ずれたドスマッカォ素材の帽子を被り直し、カシワはむむ、と唸りながらクリノスを見上げる。
渡された回復薬を、娘は両手で包んで左右に揺らした。懐かしむような眼差しが緑の液体を見つめている。
我ながら上出来なやつ選んだんだぞ、ついに不服そうに文句をぼやいたカシワに対し、娘は噴き出し、クリノスは大きく嘆息してみせた。

「ったく……あんたみたいな奴をなんていうか知ってる? カシワ」
「? なんだよ」
「べっつにー」
「? ……っと、君、そのうち飛行船が来るはずだから。仕事が終わったら一緒に村に戻るか。俺は少し出てくるから」
「あ、はい。そうします」
「って、カシワ。出てくるって……なに、キノコ拾い? わたしの分はもう終わって、」

そわそわと落ち着きのない様子で立ち上がった新米狩人の顔を、クリノスと娘は同じタイミングで見上げる。
テントの影でぼんやりとしか見えない彼の顔は、今まさに、いたずらを思いついた子供のようにきらきらと輝いていた。
大きく溜め息を吐くクリノスと、彼と彼女の顔を交互に忙しなく見比べる娘。
カシワはそれ以上何も答えないまま、一人でさっさとベースキャンプを飛び出して行った。
一度ああなると言うことを聞かない。舌打ち混じりに追いかけようとして、クリノスはぱっとテントの中に振り向いた。

「あのさ、ここから動かないでね。絶対だよ」

回復薬を膝の上に乗せたまま、娘はきょとんとした顔で、しかし反論せず律儀にクリノスの二の句を待っている。
出口で立ち止まる狩人は、もう何も言わない。いつしか、追ってくることはもちろん、問い返すことさえ許さない――そう言いたげな険しい表情をしていた。
あの獣はそれだけ危険なモンスターだったのだ、娘は小さく息を呑む。
……彼女の実父は優秀なハンターだった。故に、娘はこの同い年にしか見えない若い女狩人の、一見冷淡にしか受け取れない言葉に頷き返す。
冷たく突き放されることこそが、自分を想った上での警告なのだ。その程度のことは、父の背中を見ていれば理解できた。

「よし。じゃ、またあとでね」
「はい。お気をつけて」

ふと緊張感が和らいだ瞬間。にこりと柔らかく笑んだクリノスが、改めてテントを出ていった。
紺と黒の艶やかな衣装を揺らす背中を見送りながら、ノアは回復薬の詰まった瓶を、ぎゅっと強く両手で握り込む。
どこかから、鳥たちが一斉に羽ばたき、飛び立っていく音がした。





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 UP:21/11/25