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彼の預言者と(楽園のおはなし3章SS)


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「――どっせい! はー、なんで女っていう生き物はこんなに買い物に時間掛けるんだろ! 足が棒だよ!」
「ただいまー、アンー……って、あのさあ、今『外』に出てきてるの、エノクでしょー」
「は? なんでそんな事思うわけ?」
「いやだって、アスターの姿はしてるけど、その格好じゃ……」

〜 がに股で縁側に腰下ろすアスター + それを呆れ顔で見下ろすニゼル 〜

「なんで? 別に構わないでしょ、他に誰か余所者がいるわけでもないんだし」
「そうだけど」
「あーあー、ラグエルが振り回すから疲れたー。アクラシエルにマッサージでもさせようかな?」
「やめときなよー。アン、マッサージとかあんまり上手くないから」
「ふぅん、不器用な対天使か。君って本当に可哀想だね」
「――お帰りなさい、ニゼルさん、アスターさん。何か問題事ですか」

〜 レヴィ が あらわれた! 〜

「えー、別にー。レビヤタンには関係ない話だよ」
「レヴィ。ただいまー。あのさ、アンがどこに行ったか知らない?」
「買い忘れがあると言ってつい先ほどお出になりました。行き違いではないですか」
「あっれ、アンも一言言ってくれてたらいいのに。テレパシー使えるんだから」
「そういう簡単な事も思い付かないんでしょー。全く、アクラシエルって毎回必ずどこか抜けてるよね」
「……もしかしてもしかしなくとも貴方はメタトロンですか」
「! ……」
「へえ、レヴィ『誰が出てきてるか』分かるの?」
「見分け方は案外簡単ですから」
「ちがいますのーアスターであってますのーレヴィのかんちがいですのーくべつつかないなんてひどいですのー」
「(うわぁ棒読みだよ)」
「アスターさんはそんな事言いません。というより、アスターさんの姿でそんな痴態を晒すのは止めて下さい」
「ちた……はあ!?」
「……ぶっは! あはは! エノクもアスターみたいに、レヴィにはぜーんっぜん適わないんだね!」
「はああ!? あのさ、分かってる? 僕は神に選ばれた特別な天使なんだからね! あんなのと一緒に……」
「ボロが出ましたね」
「だねー。諦めたら? エノク」
「……調子に乗って。後から痛い目みても知らないからね」
「善処します」
「(がに股にパニエ丸見せじゃあなー)」

(男性性天使に女子力など備わっているワケがない)




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 UP:14/07/15-ReUP:18/12/06