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料理対決 中級編(楽園のおはなし3章SS) BACK / TOP |
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(ある日) 「ノクトって料理出来るの?」 「……おい、なんだそのあからさまに『どうせ出来ないんでしょー』って面は」 「えっ? ごめんごめん、出ちゃってた?」 「お前な」 「ほら、アンは料理得意じゃない? アンジェリカもそうだったって聞いたし、ノクトはどうなのかなーって」 「素知らぬ顔で話反らすな。……あー、どうだかな。簡単なもんしか作った記憶がねぇな」 「一人暮らしが長かったとか?」 「まぁな。て、なんでそう思う」 「え、独りでぽつんと暗い部屋で過ごしてそうだなって」 「結界張りより嫌みのレベルの方が上がっちまってんじゃねぇのか」 「へへ!」 「褒めてねぇよ……そうだな、ヘラの神殿に間借りする前まではそうだったな。前に住んでたところは割と市街に 近かったから、なんか食いたかったらそこで買えば済む話だ。出歩く仕事だったから作る時間も惜しんでたな」 「ふーん。そっか、副業は庭師だっけ」 「ふく……まぁそうだな。本業は天使職だからな」 「なら芸術センスはあるって事じゃない。料理もやれば出来るタイプなんじゃない?」 「さっきから妙に料理にこだわるな。なんかあったか、祭とか」 「……」 「……」 「……」 「……なんでそこで黙るんだよ。嫌な予感しかしねぇだろ」 「えへっ……あのね、琥珀とレヴィとサラカエルで料理頂上決戦やるんだって。今度こそ白黒付けるんだって!」 「思っくそ死亡フラグじゃねーか!」 「俺だって反対したし! これでも止めたんだよ!?」 「ウリエル……あのクソ野郎はどこ行った!? ペットの躾も出来ねぇのかテメェらは!」 「ちょっと! 何度も言うけど、レヴィの事ペット扱いしないでよね!」 「同じじゃねぇか!!」 「……で、僕は棄権してもいいかとも思っているんだけど。あの二人、止めなくていいのかい? ウリエル」 「琥珀が料理対決をやめると言い出さない限り、僕は関与しないつもりでいるよ。サラカエル」 「止めないのかい? なら僕から楽園都市に棄権の文を出しても構わないかな。ヘラ様の勧めもある事だしね」 「いいと思うよ。好きにしたまえ」 「……(止めるのも煩わしいくらい嫉妬してるのかな。家族や友愛の意味で仲いいだけなのに、あの二人)」 (後日) 「琥珀さんとシリウスさんから連絡がありました。対決は延期だそうです、アスターさん」 「コハママさまも都市開発でお忙しいから仕方ないですの。元気出しますの」 「そこは問題ありません」 「ところで、本当に料理対決をしていたならレヴィは何を作るつもりでいたんですの?」 「活け作りと舟盛りと刺身と男体盛りです」 「わぁ、ぜーんぶお刺身ばっかりですの! レヴィ、もっとレパートリーを増やした方がいいですのう」 「そうですね。精進します」 「――レヴィ? あのさ」 「なんでしょうか、ニゼルさん」 「いや、その、最後に聞こえた『男体盛り』ってどういう事かなあと思って……」 「問題ありません。ウリエルさんには頼みませんから」 「分かってるよ!? 藍夜も嫌がると思うし! いやあの俺が言いたいのはそういう事じゃなくてね!?」 「当日はノクトさんに協力要請するつもりでした。ライバルも減って一石二鳥ですから」 「レヴィ。男体盛り、ってなんですの?」 「モデル、のようなものです」 「!!?」 「わぁ〜。パパ、モデルさんになりますの? とっても素敵ですのう!」 「そうですね」 「……………………ノクト……ふぁいと……」 「……っぐし!」 「なんだどうした、風邪か」 「いや、なんか妙に寒気がしたんだよな。気のせいか」 「ははっ、安心しろ、ノクト。莫迦は風邪引かないというからな!」 「おい、どういう意味だ? ヘラ」 「なんだぁ、私は変な事は言ってないぞ。ほら、それより青薔薇への水やり、頼んだぞ」 「……俺、何やってんだろうなぁ。いや、庭師だしいいんだけどよ」 (料理王決定戦は後日改めて) |
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