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料理対決　初級編（楽園のおはなし3章SS） 　ＴＯＰ　/　ＮＥＸＴ

（ザ・料理の鉄人） 「いつもおはようからおやすみまで、食事の支度、掃除洗濯買い出し、有難う御座います」 「有難う御座いますの、シアかあさまっ」 「えっ、あっ、ええ？　こ、こちらこそ？　あ、あのニゼルさん、これは一体？」 「あー、なんかね、二人がどうしてもアンにお礼言いたかったんだって。良かったね、二人とも」 「ああ……そういう事だったんですね。わたしがやりたくてしている事ですから、お気持ちだけで十分ですよ。 　こちらこそ有難う御座います、レヴィくん、アスターちゃん。さあニゼルさんとお勉強の続きを――」 「いえ、そういうわけにはいきません」 「ですのですの、いかないですのぅ！」 「……ん？」 「……え？」 （　次代の生け贄レヴィ　は　かれんだー　を　取り出した！　） 「今日は人間界でいう『母の日』だそうですから。何か手伝いをさせて頂かないと」 「えっ、で、でもだいじょう……」 「だいじょばないですの！　レヴィとアスターで、シアかあさまのお手伝いやりますのぅ」 「……ニゼルさん……」 「やめて！　俺をそんな目で見ないで！！　言い出したら聞かないんだって事忘れてたけど見ないで！！！」 〜　間　〜 「という事で、まずはお料理しますのぅ」 「鶏も羊も馬も殲滅します」 「（違う違う、なんかレヴィ台詞間違えてるよ！！）」 「（ニゼルさん、どうしてレヴィくんは手斧持ってるんでしょう……）」 「洗って〜切って〜まぜまぜして〜炒めてぐつぐつですのぅ」 「あれ、アスターは結構まともっぽ――」 「出来ました」（※切断音） 「！　レヴィ、作るの早すぎですのぅ。アスターまだですのぅ……」 「問題ありません」（※血飛沫） 「わぁ〜い。いっぱい、お肉祭りですのぅ♪」 「――いやいやいやいやいやあるよ！？　問題ばっかりだよ、台所異常ありすぎるよ！！？」 「珊瑚くんか琥珀くんがいたら喜びそうなフレッシュミートばかりですね……　ふぅっ」 「あー！　アン！！　失神しないでよ、俺一人で収拾なんか付かないってばっ、アンー！！」 （肉じゃが　が　出来ました） （お肉盛り合わせセット　が　出来ました） 〜　試食タイム：審査員：審判官の天使＋殺戮の天使　〜 「……うん、味はそう悪くないようだね」 「わぁい、藍夜パパさま有難うですのぅ。シアかあさまはどうしてか寝込んじゃいましたのぅ」 「（……それはそうだろうね）」 「うん。レヴィ、この切断面もう少し綺麗に出来たと思うよ？」 「そうですか。次は気を付けます、先生」 「……なんだろうなあ、結局迷惑とか気苦労とか被ってるの、アンだけなんだよなあ。ごめんよ、アン……」 （次回、料理対決　決勝戦）←嘘予告

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