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楽園のおはなし 二章あらすじ

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 The paraiso is brilliant in broad daylight ... (主は、何時もあなたの傍らに)


滅びに至るだけの故郷を離れ、迷い子達はどこへ向かうのか。

平和な北方の街ホワイトセージの一角で両親と羊を育てていたニゼル、そしてその隣で神具を鑑定・販売していた骨董商の鳥羽藍夜。
彼らはある日、魔王と呼ばれる者の攻撃によって心身ともに大きな損傷を受け、自身の成すべき事を見失ってしまう。
親友藍夜を案じたニゼルは、彼の気力を奮い立たせる為、彼が身内思い(守銭奴)である事を承知の上で彼の元から離れる事を決意。
彼の骨董店オフィキリナスに諸事情で雇われていた金食い虫もとい騎獣のグリフォン・琥珀を連れ、南方の国イシュタルへ長い旅に出た。


藍夜に捕まるまでの追いかけっこ、を堪能するニゼルと琥珀だが、ふたりを藍夜の頼みで監視・守護する天使サラカエルは気が気でない。
何故ならニゼルは無意識にトラブルに巻き込まれる・巻き込んでいく素質を有する為、行く先々で予想外の出来事が頻発するのだ。
ある街では天上の生物・一角獣シリウスを仲間に勧誘し、また別の街では捕らわれていた高位天使ガブリエルを幽閉から解放する事に成功。
更には天上界の元トップである大神ゼウス、その従者である天使ミカエルに付き纏われ、ニゼル達の旅路は波乱と混乱を極めるばかり。
事態を重くみたニゼルは、騎獣として仲間入りしたシリウスを経由して藍夜に手紙をとばし、彼と合流する事を決意するのだった。


藍夜、そしてアンブロシアと再会し、彼らと旅を再開する事にしたニゼルだが、問題は多く残されていた。
藍夜は人間でありながら、天使であった前世の記憶を持つ希有な存在で、これまで人間としての寿命をすり減らす行いばかりを取っていた。
それを危惧し、ウリエルらの兄弟子・ラファエルの協力を得る事に成功したニゼル達は、シリウスを真に自由にする為の術を模索する。
シリウスは希少種族・星の民の一員であり、個体数を減らした同朋から実妹の命と貞操を元に脅され、こき使われていたのだった。


シリウスはある目的の為に生体実験を乱用する天使カマエルに目を付けられ、強制的に琥珀と体を重ね、神獣ヒッポグリフを設けてしまう。
ニゼルは鷲馬の双子の誕生を喜ぶが、カマエル、ゼウス、更に魔王までもがその誕生に関わっていた事に、サラカエルは疑問を抱いた。
カマエルを捕らえ、真意を聞き出し、今後の関わりを絶つ為にラファエルらと重ねた準備が、鷲馬の誕生を期に流されたも同然だったのだ。
同時刻、実妹を弄ばれた事で逆上したシリウスが一族を壊滅に追い込んだ為、ニゼルは残された民に自身の緑豊かな故郷への移住を勧める。
藍夜の寿命は、尽きる寸前まで追いやられていた。思い出作りの旅の果て、彼と故郷に戻ったニゼル達は、その死を見届ける事になる。


転生した藍夜を探し、彼の新たな器である人間・ヤコブの元を訪れたニゼル達は、彼の母親が堕天使と契約を結んだ身である事を知る。
予想通り街は魔王に襲われ、壊滅的な被害が出た。更にウリエルを入手しようとミカエルまでもが参戦し、事態は一層混乱を極める。
なんとかヤコブを救出したニゼル達は、ガブリエルの告知によってウリエルの覚醒に成功するも、彼が藍夜の記憶を有する事に気がついた。
本来なら、何らかの誤りで人間として生まれてしまった天使を覚醒させ、本来の姿に戻してやるのが告知という能力の筈だった。
何故、藍夜の素質を強めた形でウリエルが目覚めたのか。理由は不明のままだったが、一行は彼との真の再会を喜んだ。


藍夜と再会するまで、長い年月が経っていた。その事を改めて指摘する大神ゼウスは、ニゼルが女神ヘラと合成された身である事を伝える。
ホワイトセージにいた遠い昔、藍夜らの元を離れていた一瞬の隙に、ニゼルはカマエルに実験を施されてしまったと言うのだ。
愕然とするニゼルとサラカエルだが、殺戮の為にも彼女を解放してやりたいと願うニゼルはゼウスに賛同し、藍夜と離れる決意をする。
旅の最中、何度もヘラと意識が重なる瞬間があった事を自覚していたニゼルは、彼らが両想いである事に気付いていたのだった。
いつかのように、藍夜に内密でゼウスらと合流を果たしたニゼル達だが、今回は何かを察した藍夜が着いてくる形となった。
彼の今後をラファエルの師・ケイロンに頼んでいたニゼルは、やむなくヘラの器が隠されているという遺跡の奥に彼を同行させる事にする。
発見したヘラの残骸の元を訪ねると、ニゼルは自身が輪廻転生の輪に乗り、落命していく様を実体験する事となった。
同時にヘラは地母神として完全な復活を果たし、サラカエル、かつて自身が部下として雇っていた琥珀やアンブロシアらと再会する。
ニゼルの中から全てを見ていたと言う彼女は、自身の利の為なら手段を選ばないゼウスに対し、離縁を言い渡すのだった。


ゼウス、そして天上界から離脱する事になったヘラではあったが、その代償は藍夜が持つ大神の御力の源、高位ロード・雷神の雷霆だった。
それも含めてニゼルに逆上した藍夜は、彼が本当であれば天使の器として生まれている筈の人間だった、という事実をヘラから告げられる。
それでも自身を騙した事に変わりはないと、藍夜は女神の慰めに耳を貸そうとしない。また、アンブロシアをはじめ一行は気落ちしていた。
ニゼルの影響がどれほど強くあったか知ったヘラは、自身が地上に住まう為、更にニゼルが帰ってくる為の家を建てる事を決意する。
その夜、自身の元を訪ねてきたガブリエルからニゼルに纏わる衝撃の事実を知らされ、ヘラは急ぐ必要があると察して早急に行動を起こす。
愛息ヘパイストスの力を借り、古くから地母神信仰が根付いていたという街を見下ろす事の出来る地に屋敷を構える事にしたのだった。


……その一方で、冥府に下った筈のニゼルの魂は、輪廻転生の輪の中で見知らぬ人物と邂逅する。
微笑むばかりの、神秘的な謎の女性。彼女に「ある宝物」を託され、ニゼルはわけも分からないまま、無事に転生を果たすのだった。





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 UP:19/06/05