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南アフリカ産 パパゴアイト in クォーツ


嘗て、アメリカのアリゾナで発見された「銅の珪酸塩二次鉱物」
名前は現地に在住していたインディアン「パパゴ族」から
南アフリカはメッシーナ鉱山、既に閉山してしまった地で得られるこちらの標本
水晶に入り込んだパパゴアイトの淡い青が、コレクター間で人気を博しているそうです
同様に「アホーアイト入り」も著名(こちらは彩度の高いエメラルドグリーン)
赤く色付いているのは赤鉄鉱=ヘマタイトで、通称「タンジェリンクォーツ」と同じ原理です
水晶のちょうど天辺にもヘマタイトが付着しているのが見えると思います
パパゴアイト、水晶の中に水彩絵の具を投入した刹那を捉えたような光景です
水に漂った瞬間から時間を止めたかのような、流動的な外観です


パパゴ石
・化学組成:CaCuAlSi2O6(OH)3
・結晶:単斜晶系
・モース硬度:5.0-5.5
・比重:3.25
・屈折率:1.60-1.67

水晶
・化学組成:SiO2
・結晶:六方晶系
・モース硬度:7.0
・比重:2.65
・屈折率:1.54

ヘマタイト(赤鉄鉱)
・化学組成:Fe2O3
・結晶:六方晶系
・モース硬度:5.5-6.5
・比重:4.9-5.3
・屈折率:1.54




(C)Lis,wani/Confeito
撮影:10/12/02(wani)


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