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「紅と蒼の剣」
 リリー  頼子と晶





それは
炎にして氷
劣情にして慈愛
全て薙ぎ払い跳ね除ける力
唯一無二を愛おしみ狂わせる心

「たまにあんたを思い出すんだ。無性に苦しくなる代わりに」
「いつもの丘に百合が咲いたよ。今日の晩ご飯、何かなあ」


踵を返したその背中に
紅い夕日と蒼い漣が映った
昔通った馴染みの帰途の路に
いつしか真っ白な百合が咲いて居る




(C)Lis,wani/Confeito
UP:11/03/04-11/01/25(wani)


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