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寝る子は育つ(楽園のおはなし3章SS)


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「うーそつーいたーらはーりせーんぼん、のーます。ゆーびきーったっ。ですの!」
「あれ、アスター、レヴィ。何してるの?」
「あっ、ニジママさま! レヴィと明日、お買い物に行く約束をしたんですのぅ」
「朝しか売られていない丼を食べてみたいとアスターさんが仰るので」
「海鮮丼みたいなやつかな。アスター、ちゃんと起きられる? 朝市は早いよー。レヴィはいつも早起きだけど」
「だいじょうぶですのう! その為に今、レヴィと『ゆびきりげんまん』しましたの」
「ゆび……?」
「先生から聞きました。輪の国で約束を交わす際に行う儀式だそうです」
「……先生ってヘラとサラカエルと、どっち?」
「先生は先生です」
「……」
「わぁ〜い、明日は朝からお買い物ですのう。楽しみですの!」

(※翌日早朝)

「アスター、アスター起きなよ。朝だよ?」
「むぅ〜……」
「アスターさん。朝市、もう始まったそうですよ」
「もう……ちょっと、ですのぅ……」
「はあ……駄目だこりゃ。ねえ、レヴィ。今日はもうこのまま寝かせといてあげ――」
「針千本、用意は整っています」
「!!!?」
「指斬り用に一番いいナイフも用意しました」
「やあ、レヴィ。おはよう、朝から爽やかに用意周到だね」
「サラカエ……っ、やっぱり! あのね、レヴィ! 指切りっていうのは、」
「約束は約束だからね。ましてここは契約の女神ヘラ様のおわす屋敷、契約については慎重に取り交わさないと」
「アスターさんの指を切るのは心苦しいですが……問題ありません。痛みのないよう迅速に処置します」
「……っこらぁー!! ちょっと、藍夜! 藍夜ー!! サラカエルも煽らないでよ!」
「むにゃむにゃ、えへっ。皆さんと毎日一緒で、しあわせですのぅ……」




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 UP:14/04/03-ReUP:18/12/06