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チョコレート小話(楽園のおはなし3章SS)


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(チョコは好きですか)


「レヴィは恋とかした事ありますの?」
「いきなりどうしたんです」
「ちょっと気になったんですのう」
「……、そういうアスターさんはどうなんですか」
「もっちろん経験ありありですの! アスターが好きなのは、」
「ギャルソンなんとかのショコラなんとかやモーンなんとかとは続きませんよね」
「なんとか、じゃなくてっ、ギャルソン・テイラー! の、ショコラタルト! モーントルテ! ですのう!
 そんなわけありませんの。アスターが好きなのは、ギャルソン・テイラーのマスターさんに決まってますの」
「ある意味期待を裏切らない回答で安心しました」
「って、アスターの事はいいんですの。今はレヴィの話をしてますの。どうなんですの?」
「どうって……アスターさんには関係のない事ですから」
「秘密の恋、とかですの? 大丈夫ですの、アスターは秘密は守りますのう」
「そんな事より今日のおやつは何でしょうね」
「えっ? ……うーん、確か、チョコアイスの筈ですの。シア母さまのお菓子は美味しいものばかりですのぅ」
「アスターさんの好物ですね」
「はいですのぅ、とっても楽しみですの!」
「よかったですね。よければ僕の分も食べて貰えませんか」
「いいんですの?」
「………………おやつがどうとかいう気分には、とてもなれませんので」

(縁側から見守る人々)

「アスターは相変わらずのようだね」
「まあ、外因刺激が少ないからね。精神年齢が器に追っ付かないんだもん。ケイロン先生もそう言ってたし」
「学び舎に通わせるという話はどうなったのだったかな」
「ヘラが手配を進めてるって。なんか……リリスも行きたがってるらしいけど」
「引っ掻き回したいのだろうね」
「うん。断固阻止」
「……」
「って、なに笑ってるの?」
「ふふ、いや、君も相変わらずだと思ってね」
「ええ? ……うん、そうだよ? 俺は今も昔も、藍夜の事が大好きだから」
「それは光栄だね。僕もそうさ」
「へへ。あーあ、レヴィもちょっと、可哀想だなあ」
「彼女の為に、擬態から人型変化の転用を学び始めたくらいだからね。ベヒモスにも指南を受けているのだろ。
 なに、レヴィの事さ、何時かは報われると思うがね。いつまでも手が掛かるだけの子供ではないのだからね」


(騎士気取り→姫君もどき)
(審判官←→果樹の護り手)




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 UP:14/04/01