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小さな料理人(楽園のおはなし3章SS) TOP |
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(やじるし ざっくり) 「今日の晩ご飯は〜、ぱんぱかぱぁん! なんと、アスターが作りますの! 皆さん何が食べたいですの?」 「私は神だからなあ、何でもいいぞ」 「酒が一番、と豪語なさっているくらいですからね」 「うむ! ニゼルに聞いたらどうだ」 「えっ、俺? うーん、そうだなあ。羊乳を使ったやつがいいなあ。藍夜は?」 「僕は何でも構わないよ。君が作りやすいものにしたまえ、アスター」 「はいはーい! そこでコハに負けず劣らずの大食らい担当なオイラが登場するわけですよ! オイラはねー、」 「リクエストにしては弱い感じですの。悩んじゃいますのぅ」 「!? ……」 「あれー、お帰り、イスラーフィル。今日のおやつならもうないよ?」 「おや、久方ぶりだね、イスラーフィル。探し人を訪ねる旅は一時中断したのかい」 「ああ……うん……ソウデスネソウデシタネ」 「アスターちゃん、レヴィ君にも聞いてみたらどうでしょう。いつも働き詰めですから」 「! わぁ、流石はシア母さまですの。そうしてみますの、有難う御座いますの!」 「……」 「なんだ、その……元気を出したまえ、イスラーフィル。明るさが君の持ち味というものさ」 「あの、イスラーフィルさん。アスターちゃんのご飯が出来上がるまで、予備のクッキー召し上がりませんか」 「!! うん、うんっ! ありがとぉおおおおお、シアー!!」 「あき……イスラーフィルってブレないよねー」 「そこがいいのじゃないか、僕としては落ち着くよ」 「ああああああの、あのっ! だ、抱きつくのは止めて下さいー!!」 「ははっ、アンブロシアもブレないな!」 「おや、貴女様もそうでしょう、ヘラ様」 「……お前ら楽しそうだな」 「一応、アンって義妹でしょー? 助けてあげたら? ノクト」 「面白ぇからそりゃナシだ」 「――レーヴィー! 見回りの合間に、ちょっと聞きたい事がありますのぅ!」 「アスターさん。問題ありません、特にトラブルもありませんでしたから。聞きたい事というのはなんですか」 「あのですの、今日の晩ご飯のメニューで悩んでますのぅ。何か食べたいもの、ないですの?」 「? アンブロシアさんがメニューに悩むというのは珍しいですね」 「違いますのぅ、アスターが一人で作るんですの」 「……」 「レヴィ?」 「わざわざ僕に尋ねる事ですか」 「え、いけませんの? アスターはレヴィが食べたいもの、知りたかったんですの」 「……」 「レヴィ、食べ物の好き嫌いあまり言わないから。アスター、少しだけ羨ましいんですの」 「そうですか」 「それより、悩み過ぎてメニューを決められなかった事の方が問題ですの。お料理の時間が減っちゃいますの」 「……」 「レヴィ? 二階からじゃ聞こえにくいんですの、おっきい声でお願いしますの」 「いえ、その……ま、マグロ以外なら何でもいいです」 「? ベヒモスおじさまにいっぱい食べさせられたから嫌いなんですの? 分かってますの、安心しますのぅ」 「いえ、そういう事じゃ」 「? もう、レヴィったら優柔不断ですの。いいですの、いつものメニューにしますのぅ」 「……そうですか」 「オムライスとクリームシチュー、きのこのグラタンにしてみましたの! いーっぱい召し上がれーですのぅ」 「わー、美味しそう! 頑張ったねー、アスター」 「うん、素晴らしい出来映えだね。早速皆で頂くとしようか。なかなか豪華なものだね」 「お、オイラも混ざっていい? ウリエル様」 「……勿論だよ、イスラーフィル」 「うーん、イスラーフィルって本当残念なイケメンだよね」 「えへへっ、ですのー。味見もばっちりですの、喜んで貰えたら嬉しいですの!」 「わたし、お皿用意しますね。わ、デザートも美味しそう。林檎のカスタードタルトですね。アスターちゃん」 「はいですの、パパが林檎好きだって言ってたから頑張って作りましたの。うまく焼けましたのぅ♪」 「……」 「……何、あからさまに落ち込んでんだ。クソ蛇」 「問題ありません異常もありません」 「あるんだな」 「あるんでしょうね」 |
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TOP UP:14/07/02-ReUP:18/12/06 |