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楽園のおはなし その基盤

エノク書・第二頁より ―



(ショートカット)

▼主要国家
▼主種族
▼用語

その昔、神と呼ばれる不可侵の領域に住まうものたちが、太陽と月が交差すること七つの時を以てこの世界を創り給うた。
神は全知全能にして見目麗しく、その形態は二つの性に分かれており、やがて幾つかの夫婦が組を成した。
新たに生まれた神々は、古代の神らと協力し合い、やがて自らを模した人型の異形を創り出す。
ヒト。無力にして脆く、知性はおろか寿命、体力、魔力――森羅万象を意のままに駆る力の総称――、全てが神より劣る存在。
天使。金の髪に背に美しいトリ型の翼を持ち、ヒトより長寿で頑丈、神には劣れど魔力の扱いに長ける、創造主に従順な下僕。

何故、神は人型を二つ創造されたのか。
ヒトは神や天使の世に焦がれ、畏怖し崇拝し、やがてその強い想いは目に見えぬ力と化し、彼の存在を確固たるものとしていった。
天使はヒトを神の声を指針としながら、天より見守り、罪深きを裁き、迷える者に正しい道を示し、僕としての責務を果たしていった。

何故、神は人型の全てを管轄されずにおられたのか。
かくて混沌とした神話の時代は神々の手腕のもと、永きに渡り続いた。
神は自らに付き従うヒトと天使に絶対の加護を与え、ヒトの想いと願いが神の存在を容認し、天使はそれさえ見守り維持に努めた。
そうした間も、神、そしてヒトは自ら選び抜いた者と組を成し子孫を儲け、人口、或いは働き手を増やした。天使はそれさえ容認した。

統治は永遠に続くものと思われた。しかし、転機は思わぬところから齎される事となる。
下僕であった筈の天使たちが、事もあろうか、創造主たる神々に知恵と勇気、魔力を以って戦を仕掛けたのだ。
通称、「ラグナロク」。常であれば平穏を怠惰に貪る神々であったが、執拗な襲撃に、流石に重い腰を持ち上げる運びとなった。
戦はすぐに収束すると思われた……が、天使たちは神々が想像しなかった不可思議な術を用い、これを次々に「封印」していった。
封じられた神々は、同じく試用として実験に祀り上げられた幾名かの偉人と共に、天より遥か彼方、地上へ堕とされた。
統治から剥離された彼らの楽園もまた瞬く間に瓦礫と化し、主を追うように地上へと崩落していった。
下克上の成立……その後、神の姿を見たという者は目に見えてその数を減らしていった。

神話の時代は終焉を迎えた。しかし、それまで神々への信仰心を篤く抱いていたヒトがその恩恵と脅威を忘れるわけもない。
彼らはなけなしの技術と、一部の天使が――気紛れか慈悲か定かでない――齎した知恵の果実を基に、その歴史を書に記した。
書物は一部の流れを変え、また執筆者を変え、書体を変え、次々と形態を移ろわせながらも、物語を後世に語り継いでいく事となる。
「エノク書」。それこそが真の神話を綴りし原初の書であり、人類に初めて託された「神の恩恵宿せし神具(ロード)」であった。


<世界設定>


舞台は架空のファンタジー世界。「魔力」と呼ばれる不可視のエネルギーが存在し、それが世界の基盤と考えられている。
古き時代から「エノク書」による伝承を元に、各地で神々への信仰が今なお続く(エノク書によれば世界の創造主は神である)。
この説により、魔力=神がヒトに与えた恩恵の一つとされ、その代名詞であるロードは非常に希少価値の高い宝物とされてきた。
世界各地に散らばる古代遺跡群は天空より降り注いだ神々の建築物の残骸であり、ロードもその奥深くに眠るか、封印されている。

ロード、遺跡のイメージを重視した織物や芸術品、人口の建築物などが街の至るところで混在しており、地域によっては同じ領土下で
あっても、一つ街を跨いだだけでまるで景観が異なる事もしばしば。これは神への信仰の深さが地区ごとに異なるという見方もある。

気候は全体を通して穏やかで過ごしやすく、四季は全土に共通して存在するが、極端な温度変化はあまり感じられる事がない。
菱形を上下に伸ばした南北に長い大陸、幾つかの孤島、入り江の入り組んだ隣接する島国と、構造は北欧・欧州の作りに似ている。
当然、北に行けば行くほど寒さを、南に行けば行くほど暖かさを感じやすい。
海に面する為に風の影響を受けやすい地域も多いが、それと同様に、内陸には山脈、高原、盆地が多く存在し、各地に独自の文化が
発達している(例:イシュタル帝国の温泉街、パーピュアサンダルウッド王国の一部地域限定で飼育されるアルジル羊など)。


(主要国家) ▲上へ


・イシュタル帝国

中央に位置する菱形の巨大大陸のうち、南側に位置する軍事国家。歴史書によれば、双子王の兄が創始者とされる。
豊富な鉱石資源と、地熱を利用した農業、宝飾加工業、温泉観光を収入源とする。険しい山脈や荒れた地も多いが、人口は多い。
鉱石類を活かした産業で隣接する島国などとも盛んに交易を重ねており、そこから軍事力強化を進めている。
エノク書や神々の伝承への信仰心はあまり篤くないが、王国以上にロード操者を集約させており、軍部強化に余念がない。

・パーピュアサンダルウッド王国

イシュタル帝国と向かい合うように国境線を敷く、北側に位置する古き王国。歴史書によれば、双子王の弟が創始者とされる。
穏やかな気候を利用した自然農業、酪農、織物産業を推しており、人口数こそ少ないが、住まう者の気性は殆んどが温厚である。
全域を通して神や天使、エノク書への信仰心が篤く、医学、学問、しきたりなどもこれに則った自然科学を指針としている事が多い。
その為かイシュタル帝国と今でもなお反りが合わず、両国の間には未だ軋轢が生じている。
遺跡群はこちらの方が遥かに多く存在しており、ロードや貴重な美術品を求め、数多くの冒険者や探検家、盗賊が出没している。

・輪の国(ワノクニ)

中央大陸よりさらに北東、季節風の影響を強く受ける、四季の表情豊かな孤島に存在する小国。民の気質は比較的穏やか。
海に囲まれた地での暮らしを余儀なくされている為、主食は山の幸、魚など。閉鎖された環境化にある事から、独自の文化を持つ。
高地ではアルジル羊に劣らぬ高品質な毛質を持つ山山羊を飼育しており、編まれる漆黒のコートは大変希少価値が高い事で有名。
また、平地ではコメを中心とした水生植物を数多く栽培しており、独自の食文化の磨きに強い影響を与えている。

トワイライト

世界各地を移動しながら暮らす、エノク書信仰の篤い一族。現在は北平原を居の中心とし、山羊や羊の群れを連れて生活している。
厚手の織物や長い布などを身体に巻きつけるように纏い、一族の間でのみ作られる独自の装飾品、角笛などを常に携帯する。
五感に優れ、エノク書以外にも自然界への信仰心が強く、一族思い。反面、独特の価値観を有し他所者にはやや冷淡。
今なお神や天使の存在を信じており、彼らを尊重する者には態度が多少軟化する。ロードや遺跡についても深い造詣を持つ。


<種族> ▲上へ


・ヒト

この世界に広く生息する、二足歩行を可能とする哺乳類のうち、知恵持つ者の総称。一説によれば原型はサルであるらしい。
神々が過去創造した人型の一つ。固有の言語を操り、道具を開発・用いて新たなモノを作るなど、自ら生活の向上を図る生き物。
天使や神に比べれば欲深く、脆弱で短命。しかし、それ故に彼らには理解し得ない独特の価値観を併せ持つ。
住まう地域や国によって、肌や髪の色、価値観、文化が異なる事がある。また、それ故に世界各地で戦争、略奪に勤しむ者もある。

・神

かつて、ヒトを含め、世界のありとあらゆるを創造せし全知全能なる存在。人の信仰故か、その姿の多くはヒト型であったとされる。
天使と異なり翼は有しておらず、また、自身が管轄する力を使用する際もこれといった媒介を用いらない(象徴として持つ者はいた)。
ゆったりした絹織物を身に纏い、その美しい容姿は不老で、階級が上であればあるほど全身に眩い光を纏っていたという。
基本は堂々としており、ヒトや天使に尊大な態度を取る者が多かった。特に大神ゼウス一派はその傾向が強かったとされている。
気分で食事や睡眠を摂り、暇があれば職務をこなすか暇潰しに興じる。気の合う者同士や強引に迫るなどして夫婦となる組もあった。
彼らの主な仕事はヒトや天使の管理、自身の管轄する能力が支配する事柄・領域の調整であり、世界を守るといった慈善ではない。
ヒトと異なり長寿である為、怠惰になる者もあり、果てには私利私欲に走る者も出た。後に一部の下級神、天使から反感を買い始め、
気付いた者達が鎮圧するより先に「ラグナロク」が発生。エノク書が誕生すると同じ頃、彼らの存在と楽園とは崩壊する事となる。
例として、「雷の大神」ゼウス、その姉にして妻「契約の神」ヘラ、ヘラの部下にして「結婚式の守り手」ヒュメン、他。

・天使

神が創造した人型の一つ。ヒトによく似た姿形をしているが、総じて肌の色が白く、髪は金色系統になる。
背中にはトリ型の翼を有しており、訓練次第では長時間空を飛ぶ事も可能。羽の色・飛翔距離などは個々差がある。
使用能力と成長限界値が定められており、能力の成長が極限を迎えた段階で肉体の成長速度が緩やかとなり、不老に近付く。
これは長きに渡り神に仕える為の措置であり、また絶対服従の本能が備わっている事からヒトより長寿であるのは自然な事といえる。
能力、主によって階級が個別に与えられる事もある。階級次第では代理人として領域内の政を担うケースも(智天使、力天使他)。
彼らの持つ能力とは、魔力、もしくは自身の生命力などを媒介とした神より与えれし権限の象徴。
これは継続され続ける仕組みとなっており、天使が寿命ないし何らかの事情で死亡した際、次に生まれる天使に新たに銘ごと継承される。
能力はこうして半永久的に受け継がれていくが、新しい天使が前任の天使の記憶・人柄などを継承しているかかどうかは不明瞭。
稀に人間体として下界に転生する場合もあるが、「告知天使」の手で天使として覚醒させる事で、改めて天上界に戻る事が出来る。
なお、転生・告知後の天使に限り、「頚木(くびき)」といわれる能力・肉体的成長への制限が掛かるケースがある。
これの解除を行うには前世・覚醒前由来の特殊な条件を満たす必要がある。

・対天使(ツイテンシ)

天使の中にごく稀に生まれる亜種。外見はやはりヒトに酷似した人型で、翼も有する。が、能力が下記のいずれかに該当する。
(1)二人で一つの現象を司る場合。能力を共有しており、二人揃って初めて発動する事が出来る
(2)相反している場合。使用能力が対となっており、基本は真逆の作用を齎す。単体でも発動可能
(3)支援する場合。互いの力が互いの力に共鳴し効果を強化する。単体では力量・範囲共に微弱
彼らは心身共に「二人で一つ」という、ソウルメイトないし一卵性双生児を彷彿とさせる(或いはそれ以上の)強固な繋がりを持つ。
共依存、固執、同情、憎悪など、その繋がりは他人に理解されない事が多い。所謂テレパシーで互いの意志を通わせる事も出来る。
出自は双子などのように必ず伴っているわけではなく、親が別々であったり、片方が人間体であったりといったケースも稀にある。
この事から、対の要素は彼らの魂や意思に起因せず、元から能力の特性として生まれつき備えられているものと推測される。
対以外に心を開かず、故に気付かれぬまま短命化する事が多い。また、同性同士の組み合わせが主流である事が解明されている。
例として、「悲劇の導き手」アンブロシア、その姉「喜劇の導き手」アンジェリカ、他。

・神獣/騎獣/魔獣

いずれもが想像上の生き物、とされている、かつて神々の住まう楽園に生息していたとされる「魔力を体内に保有する動物」の総称。
高い身体能力とヒトに匹敵する知能を持ち、中には神同様、魔法を操るものもいたという。大きさ、姿形をはじめ、気性、生態も様々。
飛翔能力、天を駆ける能力などを有する種もあり、自ら下界に降りてはヒトに危害を加えたり、逆にヒトの助けとなる事もあった。
大多数が神に同じく不老長寿であり、ヒトの信仰心、畏怖などの感情によってその存在価値を高めている。
それ故、ヒトと何らかの形で関わりを持った、或いは畏怖され続けた一部の種が現代世界でも生き延びているケースもあるようだ。
(注1)遺跡に出没・残留する「魔物」類もこの類ではないかと推測されているが、確証は今のところ明らかにされていない。
(注2)神の世界を出自とするもののみをここにカテゴライズし、魔物とは別の「神の加護を受けた不可侵の生物」とする説もある。

神々の間では天使同様、いくつかの魔獣を飼育し、或いは育成に努め、自らの移動手段に用いる遊びが一時流行していた。
基本としてこれら三つのカテゴリに深い区分は設けられておらず、神に使役されていたか否か程度の意味合いしか持たない。
例として、上半身を鷲、下半身を獅子で構成する魔獣グリフォン。大海原を好み、凶悪な素行でヒトを襲う海蛇型魔獣リヴァイアタン。
汚れなき乙女を好み聖者の守護神として珍重される角持ちの馬型神獣ユニコーン、神聖魔法を得意とする有翼馬ペガサスなど。

・魔物

神獣と混合されやすいが、現代世界に生息する「何らかの外的影響を受け凶暴化した動植物」の総称。神獣と違い知恵を持たない。
特徴として、体内に魔力を持たない事から魔法を使用出来ない、神獣のようにヒトとの意思疎通が不可能である事が挙げられる。
元々はただの動植物である筈だが、ロードや遺跡の残留魔力などに当てられ生存本能や攻撃性が強化されたものと思われる。
元の姿の原形を留めているものや、強制進化によって醜悪な獣と化している場合、幾つかの魔物が結合・合成された場合もある。
遺跡周辺や、街近辺を周回する機会の多い自警団や発掘屋にとっては非常に脅威であり、年々これらによる被害が後を絶たない。

・悪魔/堕天使

天使が主の元を離れ、「はぐれ」として自身の意志で下界に姿を現したり、神の意志に背いた行動を取った際こう呼ばれる事がある。
つまり天使との違いは厳密ではなく、天使の取った行動が神の威厳を冒涜する場合、使命を放棄し欲に走ったとして使われる為の蔑称。
神獣・魔獣がヒトの姿を取り、ヒトを誘惑・危害を加えた場合もここに区分される事がある。総じて良い意味では使われない。
こう称される事によって、その天使や神獣が直接何らかの罰を受けた・悪影響を受けた、という事はあまりない。
エノク書改訂版の一部には「悪しき心を持ち神に仇なした者達」として、特定の天使・魔獣の名が掲載された事もあったという。
満月時に強化・新月時に弱体化する天使と異なり、「堕天」に組する彼らは夜間であればいつでも能力等が強化される特性を持つ。
これは増えすぎた人間を間引く為の古来からの措置とされているが、あまり広く知られていない。


<用語> ▲上へ


・神具(ロード)

神、歴史上の名だたる偉人、天使などの魂や魔力、本人の遺骸を内包するオー・パーツの総称。大多数は遺跡から発掘される。
形状、大きさ共に個々異なるが、基本としてヒトが未だ精製した事のない特殊金属・布織物など、素人目にはガラクタにしか見えない。
その殆んどが膨大な魔力を蓄えており、自ら持ち主を選ぶと言われている(一説によればロード自体に何らかの意志が宿るという)。
選ばれた者はこれを自身の意志によって制御し、任意で専用魔法を使用する事が出来る=使用出来る魔法の内容は個体差あり。
使用代償として持ち主本人の魔力、生命力、体力などを自動吸収・消費する。故に自在に操るには相当の訓練が必要不可欠。
また、天使など一部の種はロードと相性さえ合えば、持ち主として認められなくともその特性を自由に扱う事が出来る
(※)
内包される遺骸・魔力などの個性毎にランクが設定されており、高ランクになればなるほど少ない代償で強力な力を行使出来る。
ランクは、レリクス(高位)、ストレンジ(中級)、スレイヴ(平均的)、ラブル(低級)で区分。ロードを合成してランク調整する場合もある。
(※)オフィキリナス現店主「鳥羽 藍夜」は「レテ川の水」の恩恵により、ヒトの身でありながらロードを識別・使用する事が出来る。
例として、鳥羽藍夜が主流武器とするレリクス・ロード「大神の雷霆」。鳥羽暁橙が好んで用いるストレンジ・ロード「鏡面の輪」など。

・遺跡

ラグナロクによって崩壊した神々の楽園が下界に降り注ぎ、数千年単位を経て瓦礫からある種の建築物と見なされるようになった。
それら天上界の残骸たる施設の総称。中には今でも不可侵用の結界が活きているもの、神獣が生き延びているケースもある。
多くは内部に神々の遺産やロードを有しており、それらを当てにして生計を立てる「発掘屋」や盗賊の侵入が後を絶たない。
高ランクのロードが眠る遺跡には神獣や魔物、トラップなどが残留している事が多く、遺跡内で命を落とす者も近年増加傾向にある。
ロード同様、遺跡を形成する物質はヒトの手で精製・再現出来ないものが殆んど。建築形式、外観などは元の主人の趣向が活きる。

・ラグナロク

神話の時代が終焉を迎える切っ掛けとなった、一部の天使による反乱の一部始終。関わった天使らのその後は解明されていない。
エノク書によれば、彼らが独自に開発した機構が神を始めとする生命のありとあらゆるを改変・改悪し、ロード化するに至ったという。
主神をロード化し相手方の戦力を削ぎ、それらロードや天使能力などを用いて天上界を攻撃・破壊し尽くし、楽園存続を不能とした。
七日間に及ぶそれら反逆によって、神々の住まう楽園は十三回の業火に呑まれ、僅かな生存者も散り散りになったと言われている。

・エノク書

神話終焉の折、ある天使がヒトに託したとされる「この世の全ての真実」を記した究極の書物。表紙は漆黒の革張りで、中身は白紙。
材料はレリクス・ロード「知天使の果実(ラジエルの実)」と、該当天使の数多の知識。果実を託されたヒトが書を編み、創造した。
それ自体に高い魔力を宿し、ロードである為、書を開く者、目を通す者、読み上げる者、保有する者全てを自ら選別しているとされる。
中身は白紙だが、必要に応じて求められた記録を黒字で浮かび上がらせ、読者に提示する=任意で必ず使用出来るとは限らない。
ページ数は数える毎に変わり、正確な数を導いた者は誰もいない。13ページ目はどれほど情報を求めても必ず白紙のままである。
現在はこの原初のエノク書を基にした改訂版が広く分布しており、中身は原初のものと異なり改悪・改竄されている場合が殆んど。
神々から初めて与えられた目に見える恩恵、第一のロード、神話の偶像として、今なお広い地域でエノク書信仰が残され続けている。



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