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光と灯狩りと緋刈り 不死の華が実在するかなんて 夢にも程があるわ 闇色の天使の羽根が妙薬なんて 鼻で笑って仕舞うわ ヒトとサカナが混ざった獣の肉なんて 不味くて喰えないわ ねえそこのあなた 神様を捕まえようなんて本気なの? 夢を追うのは自由だし 薬も生きるうえでは必要でしょう 他者の肉を食わねば血と肉は作られないし あなたたちが足掻くのも無理はないと思うのだけど ねえそこのあなた 神様に成ろうとした夢は本気なの? 流れる時が止められないのは周知の事実 まして生あるものは時来たれば朽ちるもの 逃げようなんて思わないで 逃れる事など出来ないから わたしの名を騙りたいなら ええどうぞ ご自由に その責務と奈落の境に あなたが堕ちても構わなければ わたしは彼岸花の眼を持つ乙女 あなたたちの神様から責務を託された者 ――彼岸花翳ス時ノ獣―― ねえそこのあなた どうか忘れないでおいていて 神様が定めた理は決して曲げられない あなたもいずれまた わたしの手で摘まれるだけ…… |
(C)Lis,wani/Confeito UP:08/10/05(wani) ・回廊を出る――次>・ |